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 [沿革]

 神奈川県に於ける漬物の歴史は古く、北条家の文献に相州梅干、紫蘇巻梅干の記事がある。
江戸時代には旅人の箱根越えに小田原の梅干は土産品、薬用として利用された。

明治25年頃には横浜に漬物・佃煮組合が結成され、同27年頃には小田原、国府津方面にも漬物組合が存在していた。

戦時下、昭和16年には前記の2組合を集めて神奈川県漬物協同組合を設立。
初代理事長に三木周三氏、2代目理事長に鈴木隆太郎氏が就任した。

 昭和25年3月、法務省令第46号による神奈川県漬物工業協同組合が設立され、初代理事長に三木正一氏が就任。

本県の漬物業界は東部の横浜・川崎地区の大消費地業者と藤沢以西地区の生産業者とは全く異質な業態が同居しており、戦後の混乱期には組合運営に大きな支障をきたし、昭和22年6月、県西部地区業者が県認可による相模漬物協同組合を設立し秋本信善氏が理事長に就任。

二つの組合で生産と販売業務を分担して運営していたが、昭和28年5月、両組合が協議の上合併し理事長に高橋熊男氏が就任した。

昭和59年5月、定時総会において高橋熊男理事長高齢のため勇退、後任理事長に秋本善幸氏が就任、平成8年5月より伊藤勝康氏が4代目の理事長に、平成15年5月からは秋本幸男氏が5代目の理事長に、平成19年5月からは大曽根洋佑氏が6代目の理事長に、平成25年5月からは秋本大典氏が7代目の理事長に就任し現在に至る。



 [近況]

 これまでの代表的な全国レベルの組合活動は、昭和63年8月、全漬連・青年部会全国大会を当組合青年部主管により大磯プリンスホテルに於て開催。

更に平成元年3月には、第6回全国つけ物祭り横浜大会を横浜駅前、新都市ホールに於て開催した。
全国つけ物祭り、全漬連イベント、漬物即売会等を同時開催し、何れも大成功を収めた。

 平成8年4月、秋本元理事長の働きかけにより国、県、藤沢市から補助金が交付され、総工費1億5,000万円をかけて神漬グリーンリサイクルセンターを完成させ、つけもの原料野菜くずのリサイクル事業化に成功した。
年間2,400tの野菜くずを処理して有機肥料を生産し、それを農家に還元し有機野菜の生産に貢献していたが、平成29年に事業の採算性、設備の老朽化、時代背景の変化などを鑑み事業を停止した。平成30年に事業部を廃止し事業から撤退した。

 平成30年10月26日、当組合青年部が主管して、『新たな出会いと融合』をテーマに本県二回目の全漬連・青年部会全国大会を新横浜ブリンスホテルに於て開催した。



 [特産品]

     小田原梅干   椛入塩辛   桜花漬   しそ千枚漬

     沢庵漬  各種刻漬  浅漬

     その他一般つけ物